2020年の新年に放送された『芸能人格付けチェック』にて、GACKT氏の名言が飛び出しました!これについて、考えたみたいと思います。私のような福祉職含む仕事、生活、いろんな面に応用が利きそうです。
へぇ、どんな言葉が飛び出したのかしら?
「知識と経験は、誰にも奪われることのない財産」
2020年放送 芸能人格付けチェックから
「人生はアップデート」
知識と経験は奪われないものなのか?
まず、GACKTの言葉の裏付けを取ってみましょう。「知識と経験」は「財産」であるとし、「誰にも奪われることがない」と定義づけています。自分に当てはめて考えてみると、例えば友人の「知識や経験」を自分のものにすることは、事実上不可能です。その友人から話を聞いたりすることで得られることはありますが、それはオリジナルではありませんからね。
ということは、「知識も経験」も、その人固有のものでしかあり得ないということになります。つまり、「そもそも奪うことができないもの」であり、GACKが言うように「奪われることがない」ものだと言えそうです。でも、なんとなくストンと落ちません。
奪うことができない、は本当か?
「知識や経験」はその人の固有のものであることは間違いないのですが、「奪うことができない」というのは大げさではないでしょうか?そんな疑問がよぎりました。
よく考えると、「知識や経験」は、過去から学ぶ過程でもあります。つまり、我々もこれまでの過去から、「知識や経験を奪ってきた」と言える面もあるのでは?じゃ、「誰にも奪われない」なんて違うじゃないか!という声が聞こえてきそうです。
これに関しては、すでにGACKTも述べてますが、「誰にも奪われない知識や経験」にするためには、それを「財産」にする必要があるということです。
知識や経験を財産にするためには?
我々は過去から学び、過去の経験(間接経験からも)からも学びます。これだけでは、「財産」にはなりえません。ここにもGACKTからのヒントが隠されていますが、「財産」にするためには、「アップデート」が必要ということになります。この過程を繰り返すことで、「知識や経験」はその人固有のものになり、「財産化」していくと考えられます。ただ単に、「知識や経験」をストックするだけでは「財産」にはならないのです。
そのアップデート方法は?
ストックした「知識と経験」を整理して、ラベリングして、すぐに引き出すことができるようにしていきます。その「知識と経験」から演繹的に導くことができるもの、それが『芸能人格付けチェック』のGACKTだと思います。つまり、GACKTにとっては『格付け』自体がアップデートのツールなのでしょう。
番組では、GACKTの好奇心の旺盛さも知ることができました。これは、心理学的には「内発的動機付け」と呼ばれ、彼は知的好奇心や興味が旺盛で活発なのでしょう。(反対の言葉として外発的動機付けがあり、これはご褒美などがないとモチベーションを保てないことです。内発的動機付けを育てるため、外発的動機付けを用いることは、子育てやしつけの場ではあり得ることです)
興味関心のサイクルができている!
GACKTは、「知識や経験」を「財産」にするためのサイクルが完成されているのでしょう。
①芸能人格付けチェックという目標がある
②これまで得た「知識と経験」を整理する
③芸能人格付けチェックにて、自分の「知識と経験」を確認(アップデート)
④さらに別の知識や経験を得ることで、財産化を目指す
⑤ ①~④の繰り返し
これにより、先に述べた自身の興味関心に帰属する「内発的動機付け」がどんどん大きくなっているのではないかと想像します。(芸能人なので、当然、外発的動機もあると思います)
奪われる可能性のあるものは何か?
アップデートを怠らず、財産と化した「知識や経験」はその人固有のものとなり、「誰にも奪われないものになる」ことが分かったと思います。それでは、反対に「奪われる可能性をはらんでいるもの」とはなんでしょうか。
これは、私は「富と名声」だと思いました。どちらも誰かに奪われる可能性があり、減る可能性があること。そして、アップデートする際にも、個人の中で完結できないこと。(他者がかかわる要因が大きいため)
もちろん、「富や名声」も大事なことですし、全く必要がないかと言ったらそうではありません。ただ、どちらも「外発的動機付け
」なのです。やはり、自分の中から湧き出る好奇心や欲求を上手にコンロトールしていきたいものです。その結果、「富や名声」も付いてくることになるのかもしれません。
福祉業にはどう生かすことができるか?
最後に、ここに触れて終わりますね。福祉のブログということで、最後に福祉に結び付けたいところです。
すでにお気づきかと思われますが、「知識と経験」は、日々の支援業務で必要な要素です。しかも、その二つがかみ合わないと真価が発揮されないものです。そして、それは常にアップデートしていかないと、さび付いてしまいます。
これに関しては、個人で考えても、チームでも、会社でも同じです。個人であれば、福祉の勉強をして、例えば資格を取って、その知識を元に経験を積む、または振り返ることでアップデートがなされます。途中でやめたらそこまでですけどね。「資格取得はスタートライン」という理由の一つです。
チームであれば、チームの一員として、そのチームで求められる知識を得て、チームとしての実践を積むことでチーム力が上がります。唯一無二のいいチーム(財産)ができますが、上手に解体するとまた別のチームが促進され、新たな財産になります。
会社も、人材育成(知識の蓄え=人財化)をしながら、事業展開をする(経験)ことで、アップデートがなされ、よりいい展開になるでしょう。
年始から、心に残る言葉を聞くことができました!
GACKTと言えばMALICE MIZERが思い浮かぶ世代…あらやだわぁ!