Hi-STANDARD(ハイスタ)の『Live at YOKOHAMA ARENA 20181222』をレビュー!

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Hi-STANDARD全音源サブスクへ…

 2020年4月22日、ついにHi-STANDARDの全音源がサブスクリプション(定額制音楽配信サービス)にて配信開始となりました!これは歴史的大事件ですね。

 もちろん、所属レーベルのPIZZA OF DEATH RECORDSから、他のバンドの作品も同時に配信開始となっています。これで、もっと気軽にHi-STANDARDの音源に親しめる…と思ったら、サプライズ好きの彼ら、なんとこのサブスク配信に合わせて『未発表のライブ音源』を仕込んでいたのでした。

 いやー、これにはやられました。初のライブアルバムがサプライズリリースなのですから。過去にはビデオやDVDでライブ映像自体は出ていましたが、『ライブ音源』としては初となりますね。なんにせよ、記念すべきアルバムとなっています。

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初のライブ音源について

 ライブ音源は『Live at YOKOHAMA ARENA 20181222』というタイトルで、2018年12月22日に行われた『THE GIFT EXTRA TOUR 2018』横浜アリーナ公演を収録したものとなっています。

 一応完全収録となっていまして、セトリを見ても『最高!』となること必至です。各種SNS等でも、喚起の声がたくさん投稿されていて盛り上がりを見せています。ここでは、本アルバムをレビューしていきたいと思います。

 しかも、ただのレビューではなくて、当日この場にいた私のレビューです!

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Live at YOKOHAMA ARENA 20181222

 初のライブアルバムと言うことで、私が最初に気になったのはその音質でした。結論から言うと、当日聴いていた会場の音に近い!と。ギターのザラついた音が、会場そのままと感じました。

 会場は17,000人規模のライブ会場としては中規模ですが、妙なエコーなどもなく快適な音作りだったと記憶しています。注意深く聴き進めていますが、本アルバムはオーバーダブ(重ね録音ややり直し)などもないようです。文字通り会場そのままの空気感ですね。

 内容はツアーの後半戦に当たる日程なので、演奏としても充実して余裕も感じられますし、難ちゃんの声も苦しそうな場面はありますが、よく出ています。健さんのギターも冴え渡っていて、ギターで殴られるような感覚を覚えます。恒さんのドラムはなんだか嬉しそうです。三者三様、最高の場面を切り取っているアルバムだと思います。

 さて、本アルバムは『完全収録』となっていますが、厳密にいうと完全収録ではありませんでした。曲としては完全収録なのですが、MCがバッサリ切られているのです。復活後のハイスタを観た方なら、そのライブの時のMCが印象に残っているかもしれません。それが、ここでは多くがカットされています。これは、個人的には残念です。

 特に、健さんのMCがカットされているのは…下ネタだからか?それとも時間の関係か?本アルバムはCDとしてのリリースは想定されていないということでしょうか?だったら、MCも含めて完全版にしてほしかったところです。逆に、CDでのリリースを見越しての一枚当たり60分に収めたということなら、それはそれでOKなのですが…。

 さて、覚えている範囲での当日のMCですが、『THIS IS LOVE』の前の健さんによる『ちょいレア曲やっちゃおうかなー』や、『NEW LIFE』のレコーディング裏話、場面場面で対バンのバンドに対しての謝辞。

 『LONLEY』の前には、『オールドファン泣かせちゃおうかな!』と健さんのMCが収録されていますが、その前にも難ちゃんのセトリに関してのMCがありました。確か『今日はセトリやばいよ?』みたいな。それを受けて、健さんが『みんなでセトリ決めるんだけど、これはほんの一時間半前にやること決めたんだよね』という説明から、『オールドファン~』のくだりになります。

 他にも、このライブで名言認定された『STAY GOLD』の前の難ちゃんによる『光がないなら自分が輝け!』は収録されていますが、その前の『結局俺たちも愛を~』が前曲の終わりになっているのが残念です。その前のMCから『光がないなら自分が輝け!』に繋がるだけに、通して聴きたいところです。

 チャプター割としては、曲がMCでなかなか始まらないのはNGなのかもしれませんが、この『STAY GOLD』はMCにそれだけの価値があると感じます。さらに、『STAY GOLD』演奏後も、うる覚えですが難ちゃんによる『健くん、恒ちゃん、こんな俺を輝かせてくれてありがとう!』というMCもありました。これは完全に未収録なので残念!

 そんな本アルバム、会場の空気感やそのときの様子が伝わる好盤であります。併せて、私のように当日参戦した人へのGIFTにもなっています。各曲、ツアーの中でもっと良いテイクはあったのかもしれませんが、本編丸ごと一つの作品に収めたライブ盤として、そのままを追体験して楽しむのが良さそうです。

 最後に、当日は『MOSH UNDER THE RAINBOW』でライブは終了と思われました。私はアリーナではなくスタンドだったのですが、アリーナ席スタンディングのお客さんも、ステージに背を向ける人が出始めた頃…暗闇のステージから難ちゃんの『道創る?道創る…!』からの『MAKING THE ROAD BLUES』がドロップされました。

 イントロのギターの裏の雄たけびは聴こえますでしょうか?ステンディングのアリーナは雪崩のようにステージ前方に押し寄せ、油断していた警備員さんは慌てて配置に戻り…スタンドから見ると、それはそれはカオスな空間でした。うねってましたからね、アリーナ。

 演奏もキレッキレですね。この『MAKING THE ROAD BLUES』は、1999年当時のハイスタが持つ『殺伐さ』を垣間見ることができる瞬間として、このアルバムのハイライトに挙げたいと思います。

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