このコーナーでは、私の歩みを紹介していきます!今回は、福祉に携わるきっかけを語ります。
高校時代のアルバイトから
高校生になったケニー少年、アルバイトをすることにしました。求人広告を眺めていると、家から徒歩5分にある製造工場がありまして、そこでアルバイトをすることになりました。緊張しながらの初勤務、初日に話しかけてくれた工場の先輩は、何と幼稚園と中学生時代の同級生。しかし、彼には軽度の知的障がいがあったのです。本人もそれを自覚していたようで、たどたどしいながら、いろいろな話をしてくれました。そこで知ったのは、その工場は身体的、または知的に障がいのある方々を就労させている、ということ。当時はわからなかったかもしれませんが、精神的な疾患のある方もおられたようです。そして、彼もその一環で、働いているということでした。
このアルバイトで、障がいと就労について、考えるきっかけの一つとなりました。その後、いろいろ思うところがあって、大学の専攻は心理学を選びました。
学生時代の講義から
心理学を勉強しながら、その周辺の学問ともいえる精神保健や福祉についても学ぶ機会がありました。特に、私の心を捉えたのは「自閉症の就労支援」という講義でした。この講義は毎週楽しみで、ワクワクしながら聴いていましたね。間違いなく、この講義は大きなきっかけになったことと、もう一つは当時お付き合いしていた彼女の影響でしょう。彼女とはその講義で知り合ったのですが、私よりも先に自閉症と関わるための勉強に着手してまして、私はいろいろ教えてもらった記憶があります。まぁ、「家においで」と言われて喜んでいったら自閉症の就労支援の現場のビデオを見せられて感想を求められる…なんてことも多々ありましたが。あっ、あとデートは施設ボランティアだったとか…。いい思い出ですけどね。
もう一つは、精神科の病院の先生による就労支援の講義でした。この先生の話は、今でもはっきり覚えていまして、仕事をするうえでの参考にもなっています。そう思うと、この時点で「就労支援」は私の中で大きなキーワードになっているのですね。そして、なんと高校生時代にアルバイトしていた「あの工場」にもう一度アルバイトをすることを決めたのです。今の視点で、もう一度見てみたい…そう思ったのです。
再び、アルバイトへ
二度目のアルバイト、非常に温かく迎え入れてくれました。それまで関わりのなかった方との関係もできて、就労することについて多くの学びと課題を感じました。まさに、学校で学んだ就労支援の課題がその現場でもあったのです。当時の私にはそれを感じることしかできませんでしたが、諸先輩方との付き合いの中で、非常に大きな気付きになったことも事実でした。
この時期、いろんな場所でたくさんのアルバイトをしました。飲食店、引っ越し、イベント設営、警備員…いろんな現場を見たかったからでした。
若いうちに経験ね!
就職氷河期を乗り越え…られず!
そして就職活動。空前の就職氷河期を乗り越えられず、就職浪人となってしまいました。就労支援と言いながら、自らの働くイメージが持てなかったこともあったかなと。イメージのブレに関しては、「就労支援をしたい!」という気持ちはあったものの、福祉的な側面からのそれではなく、企業の人材育成から考えていたことも原因だと思います。
要は、その現場がどこで行われているのか、ちゃんと把握していなかったのかもしれませんね。今にして思うと、キャリアを積んでの就労支援だったと思います。就職して働いたこともないのに、就労支援なんてできないですよね。働くことがどういうことか、その気持ちを知ることが必要だったのでしょう。
このコーナーはここまで!次は就職浪人編ですね。
就職苦労人、ですわね。
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