【事例検討】利用者からの過度なボディタッチ

支援力をつける人財★

 今回は、利用者さんからの過度なボディタッチで困っている事業所の例を挙げて、その解決方法について考えていきます。
 主に、児童の療育や就労支援の現場などで起こり得ることだと思われるので、この事例が解決のヒントになるかもしれません。

非常にデリケートな問題ですが、直面したら考えなければなりません。

対人距離、とても大事なことだわね!

まずは、事例から!

 Aくんは特別支援学校に通う中学生男児。中度の知的障がいがあり、自閉症である。このところ、通っているR放課後等デイサービスの女性職員に対して、過度な身体接触がある。なお、学校や家庭ではそのようなことはない。他にも、W放課後等デイサービスに通っているが、そこでもそのような様子はない。今回、Rデイの職員が困り果てて、支援担当者会議が開かれることになった。

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事例のポイントを整理しよう!

 まず、中学生という年齢でしょう。この年齢になると性差もはっきりしてきて、そのため対人距離間などもしっかり教える(提示する)必要があると思われます。
 次に、場所によって様子が異なる点です。これは、学校やWデイに何か秘密があるのでしょうか?場所によって様子が異なるのであれば、本人が意図的に使い分けているか、そのRデイの環境がそうさせてしまうのか、どちらかになるのかなと推察されます。

 支援担当者会議では、各事業所や学校の様子が浮かび上がってきました。そこでわかったことは、学校とWデイは同性介護を徹底していたことでした。一方、Rデイは、着替えの見守りや簡易的な着脱等の介助は、異性の職員も対応していました。つまり、Rデイは異性の距離が近い環境が、日常的だったのです。また、職員から異性の利用者さんへのボディタッチ等(肩を叩く、膝に乗せる)も、数多くあったということでした。

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親密さは、ボディタッチでなくてもいい

 少しだけ、ボディタッチについて書いていきます。放課後等デイサービスのような児童が通ってくる場所だと、ついつい利用者さんとの距離感が近くなってしまいがちです。相手も抱っこを求めてきたりすることも多々ありますね。その気持ちはもちろん受け止めるとして、そうじゃない親密さを表す方法があってもいいのかなと、私は思っています

 もう一つ、放課後等デイサービスの特色として、小学生から高校生まで、同時に同じ場所にいることが挙げられます。これは、ある意味ではかなり特殊な環境でしょう。この環境も、利用者さんと職員の関係に大きな影響を与える要素になっていると思います。小学校低学年と、高校生への対応は、当然異なりますからね。

さて、その後どうなったでしょうか…?

 支援担当者会議後、Rデイでは同性介護の徹底を図り、利用者さんへの必要以上のボディタッチをしないようにしました。(ハイタッチはありだけど、握手はなしなど)
 また、対人距離について、パーソナルスペースの重要性を職員が学び、日々の支援にも生かすことにしました。
 さらに、試験的に中高生の部屋を分けて、小学生とは別の活動部屋を設けることにしました。

 このように環境が整備されると、Aくんによる職員への過度なボディタッチはしだいになくなってきました。

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まとめ

 過度な接触や職員へのボディタッチなどは、その環境がそうさせてしまう面があるかと思います。本人への働きかけも重要ですが、同時に環境を整備し、その状況(この場合は異性同士の距離感が近い環境)を常日頃から生まないようにしたいものです。

もちろん、環境が適切であったにもかかわらず本人に過度な行為が見られる場合は、本人への支援、または別の手段を講じなければなりません。
私は、児童の支援においては、いつかは社会に出ていくという視点で、適切な対人距離感を教える(提示する)こと、異性との関わり方を教えて(提示して)いきたいと思っています。

デイで学ぶこともたくさんあるのね!

集団生活ですからね!

支援力をつける人財★
ケニー

障害福祉の支援現場で働いています。
療育、生活支援、余暇支援など直接支援や相談支援専門員など現場職員を積み、現在は施設管理者をやっています。その過程で2校の通信専門学校へ通い、福祉の資格取得もしてきました。仕事と家庭生活の両立を目指し、3児の父親でもあります。

また、3つの福祉事業の法人立ち上げの経験から、福祉職としての働き方や組織作りにも積極的に取り組んでいます。

ブログでは、資格取得の道のりや勉強のノウハウ、そして福祉職として働いていくためのマインドを発信しています!
勉強のちょっとした小技や役に立つこと、その他実際に私が体験したことなどをお伝えしていきます。

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