はじめに
今回は、学習範囲が広範囲な、社会福祉士国家試験の勉強法について解説をしていきます。しっかりと知識を得ていくには時間が足りない、でも合格をしたい…という方向けです。
結論としては、とにかくインプット量を多くするということになります。そのためにできることを、ご紹介していきます。
勉強方法の断捨離をする
勉強方法にはいくつかの方法があります。私は一貫して過去問対策を重視することをお勧めしていますが、本来であればそれ以外にも学習方法を組み合わせていくことが望ましいと思います。
例えば、過去問+テキスト+穴埋め(または一問一答)+模擬試験などの組み合わせです。これは、時間のゆとりがあり、期間的にも十分な方が取り組む場合、効果があると思います。目安としては、1日2時間程度で10か月くらいあれば、十分な学習効果が見込まれます。
しかし、仕事や子育てをしながらの学習では、そこまで時間の確保ができない場合もあります。期間は10か月あっても、1日に1時間しか時間がない…もしそんな状況であれば、上記のやり方ですと、実質半年の勉強期間しかないということになります。
1日30分しか時間が取れない場合は、極端な話、密度にすると3か月の勉強期間しかないことになります。
『10か月以上試験が先だからのんびり取り組もう』という考え方は間違いではありませんが、1日の勉強時間をどれくらい確保でできるかで、その密度は大きく異なります。
さて、社会福祉士の国家試験です。
これは、共通科目と専門科目からなり、範囲が広いことでも有名です。狭く深く知識を付けるのではなく、広くある程度浅く(得意分野は深く)、立ち回りよく勉強する必要がある試験でもあります。
そのために、あれもこれも手を広げてしまうと、収拾がつかなくなる可能性があり、短期間・短時間の合格を導くためには勉強方法の断捨離が必要だと考えます。
ご自身のペース、確保できる時間、そして試験までの期間を鑑みて、勉強方法の断捨離をしてみてください。
ここでは、過去問の活用と穴埋め方式のみで、短期間・短時間での合格を狙っていきます。
勉強時間を確保するための断捨離
勉強に取り掛かろうと思っても、テキストを広げたり、文房具を用意したり、手間がかかってしまうことはありませんか?
特に過去問学習ですと、赤いシートを用いたり、巻末の解答と問題を見比べたり…パラパラとページをめくるだけで、疲れてしまいそのうちやる気も低下してしまいます。
もう一つ、気になるのは手元のスマホじゃないでしょうか。なんとなく眺めてしまうと、またテキストに戻るのが面倒になってしまう…そんな経験は誰でもあると思います。
ここでは、勉強時間を確保するための断捨離として、スマホアプリの活用をお勧めします。スマホアプリのいいところは、すぐに取り出せて、すぐに学習ができること、そしてすぐに終えられることです。短い時間での勝負だからこそ、学習に取り掛かる時間が手間取ってしまっては元も子もありません。
出勤前の20分、休憩の15分、そして寝る前の25分…これで1日1時間です。1週間にすると7時間、チリツモですね。
さらに、冒頭に述べたインプット量も紙ベースの書籍に比べると圧倒的に多いと思います。慣れてくると、次々問題に取り組むことが出来ますし、目からの情報量、処理速度が上がってくることを実感すると思います。
最初はわからなくてもいいのです。じっくり問題に取り組むより、分かる問題だけ解いていく。5周もすると、苦手な問題や理解が足りない問題がはっきり出てきますので、そのときに少し立ち止まってみればいいのです。
私もいくつかのアプリを試しましたが、以下の中央法規のアプリは社会福祉士、精神保健福祉士、保育士と活用させてもらいました。穴埋めもありますので、このアプリだけで完結するといっても過言ではありません。
※中央法規のアプリ紹介のサイト(公式ページです)
もちろん、上に挙げた過去問活用の記事についてよくお読みいただければもっと効果的な学習となると思います。
併せて、Twitterの活用も効果的です。
こちらも、インプット量を増やす意味合いで用いることとします。『社会福祉士』で検索すると、『重要語句のbot』などにお目にかかると思います。
それは社会福祉士国家試験の重要語句を自動的に呟いてくれるものなので、フォローしておくとタイムラインを眺めていることが学習の一部にもつながります。リストを作って管理すると、より効果的ですね。
ここまでお読みいただき、ピンと来られた方がおられるかもしれませんが、インプットした過去問やTwitterの知識を、穴埋め問題でアウトプットするとより効果的です。最初から全部覚えようとするのではなく、まずは出来不出来は別として、一通りやってみることです。
試験2週間前くらいになって余裕があったら、市販の模擬試験で総仕上げも効果的です。模擬試験は得点を取れなくてもいいので、時間の感覚を掴むことと、直前に入れられる今まで漏れていた知識の確認程度で構いません。
模擬試験の結果で一喜一憂する必要はないということです。
試験範囲の断捨離
過去問を5周程度やると、苦手と得意分野がはっきりわかると思います。そして、理解に時間のかかる問題もわかってくるでしょう。その問題は、捨て問として処理していって構いません。
とにかく広く浅く、時間のかかるものは断捨離です。統計や~白書なども理解に時間がかかるので後回してOKです。その代り、試験直前に重要だと思われる数値だけ記憶しちゃいましょう。
出題のヤマを張るとムラがでますから、取り組みやすところはもれなく取り組む、取り組みにくいと自分が判断した個所は捨てるか後回しです。余裕があったら回収するという気持ちだと、以外とあとで回収できて得点源になったりもします。
試験の中で、どうしても解答できない問題がでてきたら、こちらの裏技もお試しください。
さいごに
今回は短期間、短時間で成果を出す方法として、主にスマホを使った学習をお勧めしました。
時間の確保のために無駄なプロセスを徹底的に削る、そして学習方法についても多くを取り入れ過ぎないこと、そして自分のキャパを超えないように、広く浅く学習を進めていく姿勢が大事だと思います。
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