本コーナーでは、社会福祉士や精神保健福祉士の通信教育に関するレポートの作成支援をします。過去に私が取り組んだ課題を参考に、どんな風に作成していけばよいのか、そのプロセスを書いていきます。
なお、課題に関してはそのままではなく、このブログ用に少し変えています。あと、『現時点での私ならこう書く』というものですので、学生さん的に正解ではない可能性もあります。あくまでも、レポートを作成する過程、つまりは『頭の中』がどうなっているのか明かしていくものです。
仮に似たような課題があっても、コピペしちゃダメです!
赤点でも責任は取らないってことだわね。
あっ、でも、お手上げの課題などは、お問い合わせいただければヒントくらいは出せるかもしれません。お気軽にどうぞ!
今回のレポート課題は…
『精神障害者の退院時の地域移行について、その問題となるであろうことを、あなたの言葉で考えてまとめなさい』
まずはテキストを一読しよう!
テキストにヒントがあることが多いので、該当のテキストに目を通しましょう。ここまでは、その課題でも一緒です。重要そうだなと思うところや、イメージが膨らんだ単語がある場合、それはレポートのネタになるので付箋やマーカーで印をつけておくことが大切です。
課題の中の単語を、キーワード検索する!
次に、ネットで検索をかけましょう。これは、あくまでも参考に留めるという程度で、引用したりしないよう注意が必要です。いわば、インスピレーションを得ることが目的です。
今回であれば、「精神障害者 退院」や、「地域移行 問題点」など、課題の中にある単語を複数入れ替えたりして検索を試みてください。
イメージが沸いたら、自分の考えを持とう!
今回、私は人権問題に注目しました。社会的入院など問題視されていた背景も見逃せませんが、それも含めての人権問題、そして患者の気持ちとは?をメインのテーマに据えることにしました。
導入→まずは自分の考えを明記する
精神障害者の地域移行支援において、現在においても患者の人権を守ることは重要だと言える。かつては、その理解が進んでいないことや、病院の環境も劣悪なこと、さらには制度の醸成も不完全だったことから、精神障害者への人権侵害とも言える事件が数多くあった。そのような過程を経て、法整備やその他理解の広がりから、かつてのような人権侵害は減ったと思われる。しかし、退院にかかわることと、人権は切っても切れない関係だと私は思う。
過去の事件のことにもサラリと触れ、まずは私の考えを書きました。黄色い下線の部分ですね。
展開→何故?どうして?を書く
その理由は、入院患者が地域生活を送る際に、越えなければならない壁が、地域社会に迎えられるか否かという問題だと思うからである。いわば、見えざる人権問題であり、表面化しないものの患者の中では確かに存在する、大きな懸念材料であると言えるのではないだろうか。
ちょっと言いにくい部分だったのですが、冒頭に述べた患者の気持ちというところが表れています。
結論→その答えとは?
その問題に対し、スムーズな地域移行をするため、専門職の介入は欠かせない。地域社会や資源との調整はもちろんのこと、患者自身の持つ地域への不安(自らの人権が守られるのかどうかという心配)にも適切に介入していく必要があると思う。人権問題に対し、地域と患者の両者に働きかけることが、安定した地域生活を送るための基礎部分になると、私は思う。
ここでは、答えを書いていきます。前までの段階では、現状を語り、自分の考えを書く、次に問題提起をしました。この段階では、撒いた伏線を回収する=答えを出す部分です。
正直、ここの答えはあっていても間違っていても、そんなに関係ないと思います。正しいことを書こうとするより、自信をもって自分の考えを書いたほうがいいかなと思います。
終結→敢えて投げかける
最後に、自らの人権が守られるかどうかを不安視し、退院を躊躇してしまう患者も数多くいるのではないかと思う。そのような、潜在的に退院を希望している患者にも、積極的な専門職の介入が求められているのではないだろうか。
結論のあと、さらにその結論を受けて投げかけをしています。このパターンは私の好みでもあるのですが、なんとなくいいレポートに見えるコツでもあります。そして、この問題はもう回収しなくていいので、思い切り(突飛ではない限り)机上の空論でもいいと思っています。
今回は手堅いですが、レポートに遊び心があってもいいかと思います。最後の最後に、本当に思ったことを投げかけてもいいでしょう。
こんな感じでレポート作成してました。もしよければ、また別のお題で更新しますね。
お題募集中だわ!
いや、募集はしてない!
レポート、大変だけど頑張って!応援するわね★
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