2019年12月 ~パワハラで保育士18人一斉退職~

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働く人財・組織の人財

 浜松市の認可保育園で、保育士を中心に18人が一斉に退職。退職職員は保護者あてに書面を配布、その中で『パワハラがあった』と主張している。

各ニュースより抜粋

このニュースから、保育園含む福祉施設の組織について考えていきます。

いつものとおり、真実がどうかを考えるものではないわね。

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18人の退職は異常事態?

 私も退職した側で経験したことがありますが、わりとなくもない話だと思います。数のインパクトはありますが、それはかなり入念に根回ししての退職だったのだと思います。問題提起のため、それに賛同して辞められた方の数が18人に上ったということですね。ある程度計画的に、この時期を狙ったのではないでしょうか。もちろん、残される子どもたちのことも最大限考えたと思います。したがいまして、辞められた方々を非難することはできません。

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何を問題提起したのか?

 ニュースにあるように、パワハラが主なのだと思います。それでは、そのパワハラを生んだ背景はなんだったのでしょう。もちろんパワハラはあってはなりませんが、普通に考えると『耐えきれない方が個別に辞めていく』イメージです。その後、通報などで表面化していくと考えられます。それでは、18人の結束を生んだパワハラの背景とは?

私は、すぐに組織の身内化による軋轢と感じましたが…

 退職した保育士らは、主にパワハラを行ったのは、園長とその夫である専務によるものだったと主張している。

各ニュースより抜粋

あら、身内経営なのかしらね?

そんな予感はしましたが…。ここからは、想像を含めて書いていきます。

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18人の団結を生んだ背景

 私は、18人 VS 経営家族 なのではないかと思いました。残られた8人の職員は、パワハラをしたとされるご夫婦の息子や娘だったり、かなり経営寄りの職員かもしれません。純粋に残された子どもたちが心配だった保育士もおられるでしょう。

 つまり、18人の団結を生んだのは、パワハラは当然として、その身内経営への反旗だったのではないかと私は考えました。

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身内経営はダメなことなのか?

 もちろん、そんなことはありません。個人の商店や飲食店は、身内経営であることが多いでしょう。それでも、ちゃんと商売として成り立っています。しかし、福祉施設の身内経営は少し工夫がないと破綻してしまいます。何故かというと、福祉施設としての質を保つため、外部の風(客観的な視点)が必要だからです。消極的な身内固めをしてしまいますと、その時点で閉鎖的な環境になってしまいます。個人の商店や飲食店では、そのクローズな環境にファンが付くこともあります。コアなファンというものですね。質は、そのファンの価値観で決まってくるでしょう。

 しかし、保育園含む福祉の施設は、それではダメなのです。コアなファンだけを獲得するのではなく、広く開かれた施設作りをしなければならないからです。運営は税金で賄われていますし、地域と福祉の関係上、避けては通れない部分です。そこで、外部の風(客観的な視点)を上部に取り入れることのできるバランス感覚が必要です。我々は「保育園」に通っているのであって、「〇〇さんの家」に通っているわけではありませんからね。もちろん、そこで働く職員も同じです。
 それを怠ると、今回のようなニュースになってしまうかもしれません。

 あと、閉鎖的な環境は、パワハラだけでなく、虐待を生む可能性があることを忘れてはいけません。

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消極的な身内固めとは?

 福祉の現場は人手不足でもあるし、特に制限があるわけでもないのでいろいろな方が携わりやすい環境です。それがいいところでもありますが、悪いところでもあります。特に、身内を登用する場合、留意が必要です。

人手不足だから、家で暇している子ども(家族)を働かせよう!

定年した旦那、経理が得意だから経営に携わってもらおう!

とりあえず、身内を管理者にしたほうが楽だし、それでいこう!

 その施設の創始者は、きっと立派な理念がある方なのだと思います。それが、理念を継承させるつもりで安易な組織作りをすると…周りの人と軋轢を生むことにもなります。

THE劣化コピーの誕生ね!

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理念の継承が一番難しい

 これに尽きると思います。法人(会社)が掲げた理念、それを継承するための組織つくりに、外部の風(客観的な視点)は欠かせないということです。理念をきちんと継承することができたら、それは身内ではなく他人でもいいわけですし、そのような厳しさも必要です。
 法人の理念が継承されていれば、現場レベルでもそれは十分に反映されるでしょう。あとは、その組織のカラーに自分が合うか合わないか。集団ではなく、個々で判断するレベルです。
 今回のニュースのように、『集団でNO!』を突き付ける背景は一体なんだったのか、実際のところが気になってしまいます。

福祉の施設の組織作りは難しいです。法人(会社)の理念やミッションが反映されるような組織作りをしたいものです。
それが、現場にも反映されてくるので…。

まして、私利私欲なんて論外だわね!私物化反対!

そんな人には誰も付いていかないからねぇ。

働く人財・組織の人財
ケニー

福祉事業所にて、療育、生活支援、余暇支援など直接支援や、相談支援専門員など相談職の経験を積み、現在も福祉に携わっています。その過程で2校の通信専門学校へ通い、福祉の資格取得もしてきました。仕事と家庭生活の両立を目指しています。

また、複数の法人立ち上げの経験から、福祉職としての働き方や組織作りにも積極的に取り組んでいます。

ブログでは、資格取得の道のりや勉強のノウハウ、そして福祉職として働いていくためのマインドを発信しています!
勉強のちょっとした小技や役に立つこと、その他実際に私が体験したことなどをお伝えしていきます。

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