はじめに
放課後等デイサービスをめぐる状況も刻々と変化しています。特にコロナウイルスによる影響で、支援の在り方や運営方針にも変化が出てきたところもあるでしょう。さらに、令和3年には大幅な報酬改定も予定されています。
この辺りも踏まえて、「今作るなら!こんな放課後等デイサービス!」をテーマに書いていきたいと思います。
どんな方向性を目指していけばいいのか?
コロナウイルスの影響で、放課後等デイサービスは学童保育と同様に大きな注目を集めました。その中には、家族の就労を支えているという側面や、家族の休息(レスパイト)を保障しているということも明るみとなりました。
このような事実から、既存の放課後等デイサービスには様々なニーズがあることが分かり、その対応に苦慮したり、職員が疲弊している様子も見て取れました。
さて、その後、既存の放課後等デイサービスはどのような方向を辿るでしょうか。私は、①預かり特化、②療育特化の二極化を辿ると予想しています。
①預かり特化に関しては、「預かり」自体が必要なニーズだと把握した事業所が、療育要素を最小限に抑え、ある意味では開き直っての展開とも言えます。
②療育特化に関しては、預かりを嫌う事業所が、預かりニーズを避けるため、「療育」を掲げてニーズの選別を図るという展開です。
どちらも極端な展開ですが、実は本来の意味合いでの「療育」が反映されていないところが特徴で、この展開は先細りになるかと思います。
報酬改定を意識した展開へ
ずばり私の意見としては、今後はバランス型が生き残ると思っています。療育と預かりとレスパイトのバランスを絶妙に、どう転んでも展開できるよう準備をしていきたいと思います。
そこで、私がやるなら、「この放課後等デイサービスに通うことで見られる子どもの成長の姿」をより具体的にイメージできるようにしたいと考えます。
まず、この放課後等デイサービスでは何をやるのか、明確にします。個別でやるものと集団でのものを3つくらい、それぞれ他の事業所では真似できないくらい特化したいものがあるといいかもしれません。その際、学習系は省いてもいいかと思います。学習系のニーズは根強くあるものの、放課後等デイサービスとして報酬の評価にはならないということと、学習塾や家庭教師みたいなものの方が効果的だと思うからです。
次に、このデイサービスに来ることで、子どもが得られるものを明確にしていきます。それが、この事業所のカラーになります。
そして、本人のニーズと保護者のニーズを分けて考えて、後者のニーズをどう把握して反映していくか考えます。具体的には支援時間の長さや送迎の有無、その他開所曜日の工夫などが必要でしょう。
私だったら、土日祝を開所日に組み入れたいと思います。支援時間の確保に関しては、場合によっては自費との組み合わせも考えられます。
最後に、これもいろんなところでお話ししていますが、専門職の確保です。特に保育士の確保は最優先だと思われます。今までの改定の流れやその背景を鑑みると、保育士が必置になる日も遠くはないと思います。
まとめ
今の私は、以下のような放課後等デイサービスを展開したいです。
・何をするかが明確で、利用のイメージが湧く
・時間や曜日など、家族の利用ニーズを満たす
・専門職が豊富にいて、専門的な本人・家族支援ができる事業所
興味のある方がおられたら、是非お話ししましょう!
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